今回は55年間のタプーである軍事問題をとりあげた。軍事をしらずして、 二一世紀は語れない。

 

★戦後日本の最大の弱点、そして、現代日本人の最大の弱点、これが軍事問題である。 現在の日本の混迷は日本人の軍事オンチにある。 経済戦略会議、IT戦略会議と「戦略」という名前がついているのに、戦略らしき ものはまったく欠落している。なぜならば、戦略、戦術について素人の集まりだ からだ。経済や法律や情報技術の専門家はいても、戦略論の専門家がただの一人も いない。こんな奇妙な話があるか。

 

★これは、企業でも同じ。経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略といいながら、 「戦略」について研究している人がまったくいない。市場とは戦場だ。シェアとは 陣地の奪い合いだ。競争は戦争である。

 

★戦略論、戦術論、そして戦争論を知らずに、政治も経済も経営も立案できるはずが ないではないか。

 

■第43期『ディベート大学』の「入門セミナー」と「ディベート研究会」は、 1月27日、28日、行われた。今回は日本のタブー「軍事問題」を徹底的に ディベートした。参加者と論題は下記の通りである。普段の会としては最大の 人数が参加。会場は三田福祉会館。

 

★男というものは、こういう軍事問題が大好きであるとつくづく思った。二日間 とも大変な熱気であった。すでに当日までにやる気満々で事前準備もかなり進ん でいた。文献、資料、データも集まった。

 

★我がディベート大学が、戦後55年間 のタブーを破るきっかけを作りたいと思う。軍事問題の研究、そこから生まれる 日本のグランドストラテジー・戦略・戦術こそが、二十一世紀の日本を復活させ る鍵を握ると私は考える。「軍事とは優れて文明なり文化なり」。

 


■1月27日(土)10時〜18時(計55名参加・参加者の敬称略)

 

B教室(第43期の新人+42期生)アシストは、押田、田村、青木、斉藤の各氏

 

・論題『兵器輸出は是か非か』     

肯定側 小鶴 西村、塙、高井、武藤、黒田      

否定側 今井、白石、山下、宇敷、佐藤、溝口

     

・論題『日本の軍事技術は世界の最先端をいっているか否か』      

肯定側 馬場、田村、徳永、田中、氏家、村田      

否定側 風間、安田、山賀、永山、小林

 

C教室 ・論題『兵器輸出は是か非か』 ※C教室はディベート研究会      

肯定側 長谷川、初本、中島(和)、渡辺(和)、竹本、橋本、渋谷      

否定側 岡本、竹内、塚越、松田、森下、中原、斉藤(聡)  

   

論題『日本の軍事技術は世界の最先端をいっているか否か』      

肯定側 石原、冨士、杉田、川原(正)、中村、渡辺(利)、小宮      

否定側 河原、長井、鈴木、島、宝山、山本、志垣

 

★解説

 

1)世界の先進国家で兵器の輸出を実質的に禁止しているのは日本ぐらいである。 日本人というものは、どうして、かくも愚かな発想をするのか。兵器に罪はない。兵器が 人を殺すのではない。人が人を殺す。第一、兵器の目的は人殺しではない。政治としての 戦争の手段にすぎない。兵器の輸出は、戦争を制御し抑止し、平和を維持する方法でもある。 これが日本人にはどうしても理解できないらしい。

(2)なぜ日本のロケットが失敗するか。 軍事と結びついていないからだ。インターネットを含む巨大技術は軍事技術だ。コスト無制限 の技術開発それが軍事技術開発だ。民間技術では不可能な巨大技術を研究するのが軍事技術 だ。これは国家にとって必要不可欠な研究だ。これが分からぬのが極楽トンボの日本人だ。 軍事技術研究に日本の最優秀な頭脳を結集せよ。

 

■1月28日(日)10時〜17時(計61名参加)

A教室 

・論題『自衛隊はゲリラの侵攻を独力で撃滅できるか否か』      

肯定側 石原、山下、村口、斉藤(聡)、橋本、宇敷、西村      

否定側 斉藤(宏)、初本、山本、竹田、氏家、高井、小林    

 

・論題『自衛隊はアジアでもっとも精強な軍隊であるか否か』      

肯定側 冨士、正木、稲嶺、竹本、山賀、安田、黒田、永山      

否定側 押田、島、川原(正)、渡辺(和)、中島(孝)、堀内、金木、山崎

 

C教室

・論題『自衛隊はゲリラの侵攻を独力で撃滅できるか否か』      

肯定側 長井、後藤、鈴木、武本、田中、山下、馬場      

否定側 河原、上仮屋、宝山、樋口、中村、志垣、小宮、塙  

   

・論題『自衛隊はアジアでもっとも精強な軍隊であるか否か』      

肯定側 岡本、田村、畑、近藤、石川、竹内、風間、佐藤      

否定側 青木、堀江、塚越、中島(和)、黒木、今井、渋谷、白石

 

★解説

 

●ざっくりいうと「精強」というのは苦肉の言い方である。ずばり「強い自衛隊」「強大な軍隊」 と言いたいのだが、人、モノ、カネ、国民の支持、がんじがらめの制約の中で、自衛隊は精強を求 めざるをえない。米軍は精強とはいわない。ずばり「強い米軍」である。・ゲリラの侵攻があれば、 国民の強い協力が必要である。現在の臆病な日本人にそれができるか。ならば、自衛隊は身を挺し て、決死的奮戦をせねばならない。しかし、警察官がピストルを抜いただけでクビになる。ゲリラ 戦で、自衛隊が大砲や機関銃、戦闘機がミサイルをぶっ放したら、腰を抜かすか。

■アルコールディベートは「ディベート大学」の花

「楽市」で50名参加の大盛況。司会は、石原氏が大将、青木氏が大佐、橋本、黒木、渋谷氏が 一等兵、佐藤、高井、小林氏が二等兵という想定で楽しんだ。石原大将は貫祿十分。

 

 

■過去の論題の一例
(過去五年間で約200論題をディベートした。詳細は、北岡俊明・ディベート大学著「ディベートは人生を劇的に変える」(三天書房)
に所収してあります。最新の論題は上記の記事を参照のこと)


2月27日
145論題『時価総額経営のソフトバンクと日本的経営の三菱重工ではどちらが企業として価値があるか』
146論題『時価総額経営は会社の実力をはかる真のバロメータか否か』
第35期
3月25日
147論題『石原都知事の外形標準課税は是か非か』
148論題『日本の税金は高いか安いか』

3月26日
149論題『全国一律に外形標準課税を導入すべし』
150論題『日本の税の直間比率は妥当か否か』
第36期
4月22日
151論題『日本のインターネットビジネスは、今後、5年以内にアメリカに追いつくか否か』
152論題『パソコンは、インターネット時代の主役であり続けるか』

4月23日
153論題        同上
第37期
5月28日
154論題『日本のインターネット産業はアメリカに追いつくか否か』
155論題『IT時代の主役はパソコンか情報家電か』
156論題 ビジネスモデルの研究

6月24日
157論題『21世紀、日本のサイバービジネスはリアルビジネスを追い越すか否か』
158論題『日本のネット経済はバブル化しているか否か』

6月25日
159論題  同上
160論題  同上

7月29日
30日
夏休み集中セミナー
162論題『自民党と民主党では政権交代があるか否か』
163論題『森首相は総理大臣としての資質があるか否か』
164論題『自民党と民主党ではどちらが日本をよくすることができるか』
165論題『田中真紀子は総理大臣になれるか否か』


毎月のニュースに掲載してあります。